中古マンションの売却をスムーズに進めるためにやるべきこと。

いざマンションを売却しようとなった際に、一番避けたいのはいつまで経ってもマンションが売れない状態になることです。この記事では、中古マンションをスムーズに売却するために、売りに出す前にできる対策についてお話します。

半年以内の売却を目指す

マンションを売却するなら、3ヶ月以内に買い手を見つけるのが理想的と言われています。この3ヶ月の間に、購入を検討する人の中で売り出し物件に興味を持った人が内覧などに訪れます。この期間を過ぎると、問合せも減るか途切れるようになってくるので、4ヶ月目からは価格を変更するなどして新たな購入検討者を探します。これを2サイクル目とすると、2サイクルの6ヶ月でマンションを売却できることが理想的です。この期間を過ぎて販売を継続していると、売れていない物件というイメージがついてしまうので、余計に売れにくくなっていきます。

売れないマンションの特徴

いつまでも売れ残っているマンションには、いくつか原因があると考えられます。

1.販売価格が高すぎる

マンションが売れないときは、販売価格を見直す必要があるでしょう。買い手がつかない中古マンションは、相場よりも高く売り出されていることが多い傾向にあります。最近では一般の人でもインターネットで相場を調べたり、複数の物件を見比べて選択したりすることができるので、相場や適正価格を大幅に超えて販売されている物件は、購入を見送ってしまうでしょう。また、周辺地域が開発されるなどの特別な理由がない限り、不動産は時間が経つほど価格が下落するのが一般的です。自分の物件の適正価格を知った上で、さらに物件の損傷や汚れ具合などを加味して販売価格を設定する必要があります。

2.室内の状態が悪い

内覧で実際に見られる室内の状態は、綺麗にされてますでしょうか?
物件を前向きに検討している人でも、実際に内覧してみて購入を見送るケースが結構あります。その場合、室内の片付けの状態だけではなく、汚れや劣化などの問題もないか振り返ってみましょう。キッチンの油汚れ、お風呂のカビ、壁のシミなどはご自身で除去できると思いますので、対処してしまいましょう。費用はかかりますが、ハウスクリーニングに依頼するのも一つの手です。それによって早く売却できるのであれば、結果的に得になるでしょう。

3.競合している物件がある

タイミングによっては、競合にまきこまれてしまうことがあります。特に同じマンション内で複数の物件が売却に出ていると、売却条件は似ているので、価格を比較して購入を検討します。そうすると、より安く売却しようとしている物件には勝てなくなってきます。同じマンションだけではなく、近隣に条件の似た物件が出ていれば、顧客がそちらに流れてしまうということが起こります。

しかし、価格競争に乗ってしまうと、どんどん価格を落とすことになり、結果的に損をしてしまう恐れがあるので、競合に巻き込まれた場合は様子を見るのが得策です。そのあたりは専門家である不動産会社と相談しながら売却のタイミングを決めるといいでしょう。

4.売却を任せている不動産会社が囲い込みしている可能性も

どうしてもマンションが売れない場合、売却物件が囲い込みをされている可能性もあります。囲い込みとは、不動産会社が両手取引をしたいがために売却物件を宣伝せず、買い手を寄せつけないようにする行為です。売却を任せている不動産会社が自分で買主を見つければ売り手と買い手の両方から仲介手数料をもらえるため、他社には物件を公開しないようにしている可能性があります。囲い込みは大手企業でも行っていることが多く、業界の問題となっています。誠実に対応してくれる会社を選ぶようにしましょう。