中古と新築の住宅ローン審査の違い

住宅ローンを借りるとなった際に、収入などの返済力が審査されることは皆さんご存知かと思いますが、そのローンの対象となる物件についても審査が入ることはご存知でしょうか。なぜなら、返済が滞るようなことがあれば、金融機関はその物件を売却して返済に充てるため、将来的にいくらくらいで売却できるかを試算します。審査の方法は金融機関によって異なりますが、「築年数」は大きな要素になると覚えておいていただくといいでしょう。

今回はこの築年数という観点以外で、中古物件と新築物件で審査の違いがあるかご紹介させていただきます。

中古物件と新築物件の審査の違い

原則として、中古物件だから新築物件よりも審査が不利ということはないようです。ただし、新築物件は現在の法律に基づいた建築がされていますので、審査が通りやすいといったことはあるかもしれません。中古物件は、建築当初は問題なくても、年数が経って法律が改正された場合や周辺の状況が変わって、現在の条件を満たさなくなっている可能性はあります。中古物件では下記のような点に注意したいです。

・増改築を行っていないか

土地ごとに、建ぺい率・容積率が定められており、建物の面積がその範囲に収められている必要があります。

参考:建ぺい率…敷地に対する建築面積の割合
   (建ぺい率(%)=建築面積÷敷地面積×100)
   容積率…敷地面積に対する建物の立体的な容積比率
   (容積率(%)=延べ床面積÷敷地面積×100)

購入物件が増改築されていないか、契約前に確認します。

・境界が確定しているか

築が古い物件などで地積測量図など測量図面がなく、境界があいまいなケースなどがあります。また道路が変わっていたり、測量技術の進歩等により境界や面積が変わっていたりすることもあります。そのような場合は金融機関が確認に時間がかかるため、審査が出るまでも時間がかかることがあります。

いかがでしたでしょうか。多くの方が住宅ローンを活用して住宅を購入しますので、ローン審査が通るかどうかは不安なところかと思います。一心エステートはローンも含め総合的にサポートさせていただきますので、そのようなご不安もお気軽にご相談ください。