お部屋探しもこれで安心!賃貸物件の借り方ガイド

引っ越しをする際、お部屋を探し始めるタイミングや必要な準備について疑問や不安を感じることがよくあります。しかし、安心してください。適切な手順とポイントを押さえることで、引っ越しは楽しくスムーズに進めることができます。

今回は、安心して引っ越しを行うための基本的なスケジュールや、お部屋探しの方法、発生する費用や契約についてなどを分かりやすくご紹介します。

スケジュールの把握

【 引越しまでの参考スケジュール 】

  1. 物件探し&内見(2カ月前)
  2. 申込み&入居審査(3週間前)
  3. 重要事項説明契約(2週間前)
  4. 引越し

引っ越しをする場合、通常2ヶ月前からの準備が安心です。2週間で準備できるケースもありますが、余裕を持って計画を立てることが望ましいでしょう。特に、就職や進学のシーズンである2月や3月は、一年の中で引っ越しが増える特に忙しい時期で、不動産の繁忙期と呼ばれています。この時期には物件が急速に入れ替わり、1日で空き物件が埋まることも珍しくありません。理想の部屋を期限内に見つけるためには、適切な計画と早めの準備がおすすめです。

また、退去通知の期限は通常退去日の1ヶ月前までとされていますが、中には2ヶ月前という物件もあります。賃貸物件からの引っ越しの場合、現在の住居の契約条件も早めに確認しておくと良いでしょう。

新居での家賃発生日は通常、申し込みから2~3週間以内、または入居審査が通過してから2週間以内ということが多いようです。家賃発生日までに引っ越す必要はありませんが、家賃の二重支払いを避けたい場合は、このスケジュールも考慮に入れておきましょう。

家賃の設定

家賃の適正な設定額

家賃は通常、年収の25%以内に収めることが理想と言われています。ただし、これは目安に過ぎず、他の支出とのバランスを取りながら、無理のない家賃を選びましょう。

生活費を考慮する

無理せず快適に暮らすために、家賃以外の毎月の支出についても考慮することが大切です。

初期費用を考慮する

賃貸契約時に支払うべきお金には敷金、礼金、仲介手数料、前家賃、日割家賃、保険、その他の費用などが含まれ、総額では家賃の4~6ヶ月分程度になります。通常、初期費用は家賃を基準に計算されるため、家賃が低いほど初期費用も抑えられます。

引っ越し費用を考慮する

引っ越し会社を利用する場合、引っ越し費用も予算に含める必要があります。費用は時期や距離、選ぶ会社やサービス内容に応じて異なります。

エリア選びの注意点

まず、家賃相場や通勤・通学時間を考慮して大まかなエリアを決定します。次に、周辺環境や地域の雰囲気が自分の生活スタイルや価値観に合致するかを調べましょう。希望する条件の優先順位を設定し、エリアの絞り込みを行いましょう。

地域の特徴や周辺環境を調べず、家賃が安いか職場に近いかなどの単純な理由だけで決定すると、住み始めてから不便さやライフスタイルに合わないことに気づくかもしれません。実際に現地を訪れたり、ネットで情報を収集したりして、いろいろな視点から情報を集めましょう。

条件の優先度を考える

家賃の上限と候補となるエリアが決まったら、次に物件について考えます。インターネットで物件を探す際には、「広さ」「間取り」「築年数」などを指定して検索することが一般的です。しかし、初めての部屋探しでは、どの条件を優先すべきか迷うことがよくあります。そんな場合は、賃貸物件の特徴を理解することで、優先順位を設定しやすくなります。以下はチェックすべき項目の一例です。

①専有面積○㎡
②間取り○LDKなど
③駅までの距離駅に近いほど家賃は高くなります
④築年数最近は古い物件をリノベーションした物件も増えています
⑤建物の構造木造、S造、RC造、SRC造など
⑥階数と方角日当りなどが変わってきます
⑦バスとトイレバスとトイレが別々か一体か
⑧セキュリティオートロック、防犯カメラ、カメラ付きインターホンなど

全ての条件で理想を満たす物件を見つけられるのがベストですが、予算内で収めるためには条件を柔軟にすることも考えましょう。また、実際に同じ物件に住んだ経験を持つ人の意見も参考になるでしょう。どの点にこだわった方がよさそうか、逆にそれほど気にする必要がない点があるかなど、情報を収集しましょう。

契約までの流れ

不動産会社に問合せる

気になる物件をインターネットで見つけたら、その物件を扱っている不動産会社に問い合わせしましょう。

内見をする

内見とは物件を実際に見学することで、問い合わせをした不動産会社に、内見日時を予約します。ほとんどの物件で内見が可能ですが、中には内見できない場合もあります。特に人気のある物件では、内見なしで入居希望者が多く集まるため、内見を設定していない場合があります。内見の際には不動産会社や管理会社の鍵の準備が必要になりますので、早めに予約することをおすすめします。

申し込みと入居審査

内見をして借りたい部屋を見つけたら、申し込みを行います。申し込み後には入居審査が行われます。この審査では、物件の所有者である大家や不動産会社が、入居者としての信頼性を評価します。収入や、迷惑行為などを行う人物でないかなどが審査の対象となります。入居審査を通過することで、賃貸借契約を結ぶことができます。

通常、賃貸物件を借りる際には、保証人または保証会社が必要です。保証人は一般的に、親や兄弟、子供などの3親等内の親族に依頼します。保証人が不要の場合は、保証会社に加入し、初回の保証料を支払うことが求められます。

重要事項説明と契約

賃貸物件を借りる際に不可欠なのが「重要事項説明」です。これは物件や契約に関連する重要な事項を説明する機会であり、しっかりと聞く必要があります。もし条件に相違が生じる場合、ここで明確にすることが大切です。その後、賃貸借契約を締結します。

賃貸借契約を結ぶ際、初期費用に保険が含まれることが一般的です。保険の内容に疑問がある場合は、確認しましょう。

引っ越しの流れ

引越し会社の決定・見積もり

入居日の1ヶ月前から2週間前までに、引越し会社に連絡します。お得に引越しをするためには、「引越し一括見積もりサイト」を利用して複数の会社から見積もりを取るのがおすすめです。

新生活のための家具、家電、生活用品の用意

最初からすべての家具や生活用品を揃えるのは難しいこともあるため、自分のペースで段階的に調達していくというのも一つの方法です。ただし、電気、寝具、掃除用具、洗面用具など、引っ越し当日に必要なものは準備しておきましょう。

必要な手続きを済ませる

引越しの際には、住民票の更新、郵便物の転送手続き、水道・ガス・電気の停止と開始など、さまざまな手続きが必要です。後でトラブルを避けるためにも、必要な手続きを事前に確認し、準備しておきましょう。

まとめ

賃貸物件を借りる際には、計画を立てて準備を進めることが大切です。2ヶ月前、遅くても1ヶ月前くらいから準備を始められるとよいでしょう。スムーズな引越しを実現し、快適な新生活を始めましょう!