「ヴィンテージマンション」という言葉を耳にする機会があると思いますが、実際どのようなマンションのことを指しているのかご存知でしょうか。
通常マンションは築年数がたつほどに価値が下がっていきますが、ヴィンテージ・マンションは年数の経過を価値に変えるような物件のことを言います。今回はその魅力についてお話したいと思います。
ヴィンテージマンンションの定義
そもそも、ヴィンテージマンションには明確な定義はなく、それぞれの機関で定義付けされています。
感覚では、築10年以上で専有面積が90m2以上の比較的広い物件がヴィンテージマンションの大体の条件イメージとして持っていて良いかと思います。
ヴィンテージマンションに住む価値
ヴィンテージマンションは、立地の良さや建物のデザイン、管理状態の良さなどが結び付けられることが多いです。つまり、その価値を認める人が多く、歳月を経ても人気のマンションということです。ヴィンテージマンションとして評価される要素は下記のような例があります。
・利便性良好
・緑が豊かなど環境に恵まれている
・規模が大きい
・建物のデザインが凝っている
・住戸プランが特徴的
・レアな建築部材を使っている
・共用部にアートが飾ってある
・植栽の手入れが行き届いている
・給排水管や設備のメンテナンスがされている
・大規模修繕が適切に実施されている
このように、ヴィンテージマンションに暮らす価値は資産価値だけではなく、暮らしの豊かさを享受できるということでもあります。そのマンションに暮らす人たちだけが得られる住み心地や時間を手に入れることができるというわけです。ヴィンテージマンションはその希少な立地でのライフスタイルを反映しています。
有名なヴィンテージマンション
・三田綱町パークマンション(1972年築、東京都港区三田2丁目)
・広尾ガーデンヒルズ(1987年築、東京都渋谷区広尾4丁目)
・有栖川ヒルズ(1991年築、東京都港区南麻布5丁目)
・ドムス南麻布(1993年築、東京都港区南麻布3丁目)
ヴィンテージマンションに住むための注意点
住戸に関しては、断熱性や遮音性といった住宅の基本性能の、また、必要に応じでリフォームが可能かどうかも確認しましょう。
建物に関しては、新耐震基準が採用された1981年以前のマンションであれば、耐震診断を実施し、必要に応じて耐震補強がされているかどうかを確認してください。また、ご自身の目で清掃状況や設備のメンテナンス具合など、管理状況も確認しましょう。
ヴィンテージマンションだから全部安心というわけではないので、しっかりと要点を確認することが大切です。時代の変化に応じて評価基準も変わるものだという認識も持って住まい探しをすることをおすすめします。
人気物件はなかなか市場に出てこないことも
人気の物件や住戸数の少ない物件の場合、なかなか売りに出されなかったり、売りに出ても気づかないうちにすぐ売れてしまったりします。そのため、お目当てのマンションがある場合などは特に、仲介会社に連絡して売り物件が出たら教えてもらうようにしておくのが良いでしょう。
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