マンションの10階以上は日当たりや眺望が良いなどのメリットがある反面、物件の価格が高くなったり、一部の虫の侵入は防げないなど注意したい点があります。
マンションの10階以上に住むデメリットや注意したい点を解説します。
目次
マンションの10階以上に住むデメリットや注意点
そもそも10階は高層階なのかどうかというと、明確な定義はないものの、マンションの最上階が何階かによって変わります。
例えばマンションが15階建ての場合であれば10階は上層階に位置しているため、高層階と言えるでしょう。
しかし、20階以上あるいわゆるタワーマンションであれば、中層階または低層階とも捉えられます。よって、マンションの最上階が何階かによって、10階が高層階にあたるか否かになります。
マンションの10階以上に住むメリット・デメリットや注意点がいくつかあります。詳しくみていきましょう。
マンションの10階以上に住むメリット
マンションの10階以上に住むメリットとしては、下記のような点が挙げられます。
- 日当たりがよい
- 眺望がよい
- 防犯性が高い
- 虫が出にくい
各メリットについて、詳しくみていきましょう。
日当たりがよい
マンションの10階以上に住むと日当たりがよいので、部屋全体が明るくなり、住み心地も良く感じられます。マンションの10階は地上から約27m〜30mの高さに位置しています。
周辺にマンションより高い建物がなければ年中日当たり良く過ごせます。洗濯物も乾きやすく、冬は暖かく過ごせるのもメリットと言えるでしょう。
眺望がよい
マンションの10階以上に住むメリットとして、日当たりとともに眺望がよい点も挙げられます。朝日や夕日の景色が見られるのはもちろん、美しい夜景や花火なども部屋にいながらにして見られるので、リラックスして過ごせるでしょう。
防犯性が高い
マンションの10階以上であれば、下層階と比較しても防犯性が高いでしょう。10階以上だとマンションの外側から侵入するのは困難です。
虫が出にくい
マンションの10階以上に住むと虫が出にくくなります。マンションで出現しやすい虫としては、カメムシやゴキブリ、コバエなどがいます。
また、3階以下であればダンゴムシやムカデ、ナメクジなど地上階でもよく見られる虫が現れやすいでしょう。虫が飛んだりよじ登ったりできる能力としては約10m(マンションの3階)が限界といわれています。よって、10階以上であれば出現しにくいと考えられます。
マンションの10階以上に住むデメリット
マンションの10階以上に住むデメリットとしては、下記のような点が挙げられます。各デメリットについて詳しくみていきましょう。
- 地上階に降りるまで時間がかかる
- 災害時に移動が大変である
- 物件の価格が高い
- 地震の揺れを感じやすい
地上階に降りるまで時間がかかる
マンションの10階以上に住むと、エレベーターがしばらく来ない可能性が高く、地上階に降りるまでに時間がかかるでしょう。特に朝の出勤時間であれば各フロアで地上階に降りる住民が多いため、エレベーターの待ち時間がより長くなります。
エレベーターが複数あったり高層階専用エレベーターがあったりすると地上階に降りるまでの混雑も多少緩和されるので、内見の際に確認しておくとよいでしょう。
災害時に移動が大変である
マンションの10階以上に住むと、災害時の移動が大変になるでしょう。災害が発生するとエレベーターが使用できなくなることが多く、地上階へは非常時用の外階段で移動を行います。
しかし、10階以上の高層階になると非常用階段の上り下りが大変です。非常時に対応できる非常グッズを普段から備えておくと、最低限の階段の上り下りで済ませられるでしょう。
物件の価格が高い
マンションの10階以上は低層階に比べ、物件の価格が高い点もデメリットに挙げられます。マンションは、一般的に階が1つ上がるごとに0.5%〜2.5%程度価格が上昇するといわれています。
購入する際は、階数でどのくらい価格が異なるのかを比較してみるとよいでしょう。
地震の揺れを感じやすい
マンションの10階以上に住むと、地震の揺れを感じやすいです。1階や2階と比較しても揺れが大きくなる傾向があり、大きい家具や家電が倒れたりガラスが割れてしまったりすることも想定されます。
地震発生時の家具などの転倒防止は対策しておくとよいでしょう。また、災害時の避難経路をあらかじめ確認しておくのも効果的です。
マンションの10階でも一部の虫は侵入する
マンションの10階に住むメリットとして虫が出にくいと紹介しましたが、一部の虫は10階以上に住んでいても出現します。ここでは高層階でも目撃される虫や対策方法などについてみていきましょう。
マンションの10階でも虫は発生する
マンションの10階以上の高層階でも一部の虫は発生します。虫の発生する原因として、虫が過ごしやすい環境である点や、虫が移動できる位置に部屋がある点などが考えられます。
川や公園などがマンションの近くにあったり、ゴミの管理がしっかりされていなかったりすると、虫にとって過ごしやすい環境下になり得るでしょう。
また、虫は飛んだりよじ登ったりして、約10mは自力で部屋に侵入することが可能です。ただし、人の服などに一緒についてきたり排水管を伝ってきたりなどして、マンションの10階以上でも虫が発生することはあります。
高階層でも目撃される虫の種類
高層階でも目撃される虫の種類としては、カメムシ・ゴキブリ・コバエ・ダニなどがあります。カメムシやゴキブリは飛んだり、よじ登ったりする能力が高く、高層階でも目撃されます。
また、コバエやダニは小さく見つけにくいため、気付かないうちに荷物や植物などについてきて部屋の中で増えていることがあるでしょう。
階が上がるほどゴキブリなどに遭遇しにくくなる
マンションの10階以上でも出現するゴキブリは、階数が上がるほど遭遇しにくくなります。そもそもゴキブリが飛べる高さは約10mとされるため、10階の高さが約30mに位置することから飛びついて侵入するのは困難です。
また、他の侵入経路でマンション内に入っても下層階でゴキブリが好む環境があれば、わざわざ高層階までやってくるということは考えにくいでしょう。ただし、高層階でもエレベーターや共有部の排水管などから侵入する可能性もあるため、注意が必要です。
虫の侵入経路と対策
マンションで虫が侵入する経路としては、主にベランダや玄関になりますが、服や荷物などについて侵入する可能性があります。また、排水管を通じて高層階に侵入することもあります。虫の侵入を防ぐためには侵入経路への対策、繁殖への対策などが挙げられます。
虫を侵入させないためには、玄関やベランダなどに荷物や植物などの虫のすみかになりやすいものを置かないことや、外から帰ってきたら服や荷物に虫がついていないか確認しましょう。
そして、虫を繁殖させないためには、部屋を清潔に保つことや植物の受け皿などの水をこまめに変えるなども効果的です。虫の駆除や寄せ付けない殺虫剤・リペラントもあるとよいでしょう。
マンションの住んではいけない階、おすすめの階とは?
| メリット | デメリット | おすすめの人 | |
|---|---|---|---|
| 低層階 | ・物件の価格が安価・地上階に出やすい・災害時に避難しやすい | ・防犯面で不安がある・虫が侵入しやすい・日当たりが悪い | ・手軽にマンションに住みたい・ファミリー層や高齢者層 |
| 中層階 | ・ある程度日当たりや眺望が期待できる・外からの視線が気にならない | ・上下階に対し生活音の配慮が必要・虫が侵入することもある | ・日当たりや眺望も期待したい・防犯面で心配なく過ごしたい |
| 高層階 | ・日当たりや眺望が良く、年中通じて快適に過ごしやすい・不審者や虫が侵入しにくい | ・地上階に出るまで時間がかかる・地震発生時に大きな揺れを感じやすい | ・部屋で快適に過ごしたい・虫などを気にせずに生活したい |
マンションは、低層階・中層階・高層階それぞれメリットやデメリットがあり、上記の表の通りになります。マンションに住む人の属性や住まいに求める優先事項に応じて階数を選ぶとよいでしょう。
各階層のメリット・デメリット・おすすめの人や階層以外にチェックするポイントについて詳しくみていきましょう。
低層階がおすすめな人
マンションの低層階は、手軽な価格でマンションに住みたい人やファミリー層・高齢層の家族がおすすめです。中層階や高層階に比べ、物件の価格が比較的安価なため、資金面で不安がある人でも購入しやすいでしょう。
また低層階は地上階に近いので、エレベーターを使用せずとも階段で上り下りしやすいです。通学・通園がある子どもや体に不安のある高齢者にとっては地上階に出やすく、負担なく生活できるはずです。
ただし、気軽に出入りしやすいため、防犯面や虫の侵入には注意が必要です。そして、周囲に建物があると日当たりが望めないこともあるでしょう。
中層階がおすすめな人
マンションの中層階は、日当たりや眺望を望めて防犯面で心配なく過ごしたい人におすすめです。下層階に比べ、ある程度日当たりや眺望が良く、周囲の視線はあまり感じられないでしょう。
また、地上階に降りることも高層階より降りやすい点もメリットと言えます。しかし中層階は上下階に住民がいるので、生活音に配慮が必要で、上階の物音も気になるかもしれません。
そして、虫も出現する可能性があるので、虫対策は必要でしょう。
高層階がおすすめな人
マンションの高層階は部屋で快適に過ごしたい人や、虫や防犯面の不安なく過ごしたい人におすすめです。高層階は日当たりや眺望がよいので、部屋にいながら朝日や夕日、夜景、花火大会などを楽しめます。
また、虫も下層階や中層階に比べて侵入しにくいので、快適に過ごしやすいでしょう。ただし、地上階に降りるまで時間がかかる点や地震の際には大きな揺れを感じやすいため、対策が必要です。
マンションの1階に住むメリット・デメリット
マンションの1階に住むメリットとしては、エレベーターや階段を使う必要がないため、急いでいる時でもすぐに出かけられます。そのため、引っ越しや大きな荷物の搬入出もスムーズに行えるでしょう。
また、マンションの中でも1階は最も物件価格が安いため、購入のハードルが中層階や上層階に比べて低いです。しかし、デメリットとして、不審者や虫が侵入しやすい点や、日当たりや風通しが悪い点があります。そのため、防犯や虫対策はもちろんのこと、部屋の湿度管理なども欠かせないでしょう。
階層以外に内見時チェックしたいポイント
マンションの内見を行う際に、階層以外に下記のポイントをおさえておくとよいでしょう。各ポイントについて詳しくみていきましょう。
- 間取り
- 家事動線
- 設備
- 収納スペース
- 共用部分
- 条件
間取り
間取りをチェックする際は、居住人数に合った間取りになっているかどうか、十分な広さが確保されているかどうかなどを確認しましょう。子どもの成長や独り立ちなど、ライフステージに応じて変化しても快適に過ごせる間取りであればよりよいでしょう。
家事動線
家事動線がスムーズであれば、効率よく家事がこなせて使いやすいでしょう。水回りの位置や他の部屋との距離感に違和感がないかを内見で体験することが重要です。
設備
設計図やパンフレットなどでも設備を確認できますが、必要な設備が導入されるか、標準で設置されているかなどを内見で確認しましょう。実際に目にすると快適に使えるかどうかイメージも湧きやすいです。
収納スペース
マンションの内覧で、収納スペースが十分な広さを確保しているかどうか、収納しやすい位置に設置されているかどうか確認します。自分の荷物を置くならということを想像しながらみていくとよいでしょう。
共用部分
共用部分では必要な設備が設置されているか、災害時に避難ルートが確保されているか、セキュリティに問題はないかを確認しましょう。快適に過ごすためには面会スペースや来客用駐車場が設置されているかもチェックするとよいでしょう。
条件
マンションの管理費や修繕積立金の額は妥当な金額かどうか、あらかじめチェックしておきましょう。管理費は共用部分の運営に充てられます。また、修繕積立金は将来発生する大規模修繕に備えた積立金で修繕するために必要な金額であるかをみておきましょう。
中古マンション購入の際は、不動産会社選びも大事
中古マンションを購入する際は、主に不動産会社を通じて売買が行われます。
そのため、不動産会社によって情報量やサービスの質に差が現れるため、不動産会社探しが重要と言えます。聞き取りを十分に行ってくれたり、質問に対して親身になって答えてくれたりする不動産会社は、お客様目線で対応してくれるでしょう。
担当者とコミュニケーションをとる中で見極めることが大切です。
