マンションのブランドには多くの種類がありますが、それらはどのような基準で格付けされているのでしょうか。
マンションブランドを格付けする基準やグレードを分かりやすく解説。
さらに、自分に合ったブランドの見つけ方についても詳しく紹介しています。タワーマンションをはじめとするブランドマンションの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
マンションブランドの格付けは何で決まる?
マンションブランドの格付けは、「売却時の価格」「立地」「設備」など多角的な観点から考えられます。
それぞれがマンションの価値やブランドイメージを形成する重要な要素です。
マンションブランドの格付けで重要になる格付けの基準やグレード、よく選ばれているマンションの特徴について解説していきます。
マンションブランドの格付けの基準
マンションブランドの格付けは、購入や賃貸を検討する際の大切な指標です。
格付けの基準としては、「売却時の価格」「立地」「設備」「デザイン」「管理体制」が挙げられます。
まず「売却時の価格」は、そのブランドの価値を測る指標の一つです。同じエリアでもブランドマンションは資産価値が高く、他のマンションと比較しやすいという特徴があります。
次に、「立地」では交通アクセスの利便性や商業施設、学校区などの生活環境が整っている物件は需要が高く、評価する上で欠かせない要素です。
「設備」も重要なポイントです。最新設備やセキュリティシステムなどが整っていると、日々の生活を快適にするだけでなく、ブランド力を高めることにつながります。
高級ブランドのマンションでは「デザイン」にも注力しており、外観や内装の美しさだけでなく、住む人のライフスタイルに寄り添う点が評価されています。
「管理体制」もブランドの格付けを左右する大切な基準です。マンションの清掃状況や修繕計画の適切さ、コンシェルジュサービスの有無は居住者の安心感と満足度を支えているからです。
上記に加えて、ブランド名がもつ信頼性も、マンションの価値を高める要素といえるでしょう。
ブランドマンションは、居住空間としての満足感とステータス、資産価値を長く維持できる点でも注目されています。
マンションブランドのグレード
マンションブランドはグレードごとに独自の魅力があります。
グレードは主に「低価格帯のブランド」「中堅」と「高級」の3つの分類です。
以下は、グレードの特徴やターゲット層、魅力を分かりやすくまとめた表になります。
ブランド | 特徴 | 主なターゲット層 | 魅力 |
---|---|---|---|
高級ブランド | 富裕層向けで洗練された住まいを提供。豪華なデザイン、最上級の設備、選び抜かれた立地に建築されている | 富裕層、上質なライフスタイルを求める方 | 特別感のある空間、高級感、立地の優位性 |
中堅ブランド | 手ごろな価格帯と実用性を兼ね備えており、多くの人に選ばれている | 一般層、幅広い世代 | デザインと機能のバランス、日々の暮らしに寄り添う設計 |
低価格帯ブランド | 購入価格が抑えられており、手の届きやすい価格帯で提供。 必要最低限の設備やシンプルなデザインを採用している | 若年層や住宅ローンを抑えたい中所得層 | 実用性の高い設計、ローン負担を軽減、初期費用を抑えられる |
マンションブランドの格付けは、物件の価値を図るための必要な指標です。
一方、マンションのグレードは物件のクラスや階層を表すものですので、格付けを決定する際の要素の一つといえます。
格付けではブランドの信頼性や将来的な資産価値を確認し、価格帯で悩んだ時はグレードを参考にするとよいでしょう。
よく選ばれているマンションブランドの特徴
大手デベロッパーが手がけるブランドマンションは、それぞれの会社が掲げる理念や特徴を反映しています。
よく選ばれるマンションブランドには、希少性や流動性、資産性に優れた物件がそろっているため、以下に特徴を分かりやすくまとめました。
マンションブランド | 特徴 |
---|---|
プラウド(野村不動産) | ・周囲にある建物との調和を考え、外観デザインを設計している。・希望すればオーダーメイドで施工してもらえる。・グッドデザイン賞を23年連続受賞。 |
ザ・パークハウス(三菱地所レジデンス) | ・マンションのシリーズごとに異なるコンセプトを設定している。・地震など災害に配慮した設計、防災訓練も行っている・都心部や利便性の高いエリアに多く展開されている。 |
パークホームズ(三井不動産) | ・パークシリーズの中でもスタンダードなタイプ。・2LDKや3LDKなどのファミリータイプの物件を中心に販売。・販売価格は5,000万円〜と中堅価格帯なところも魅力。 |
シティタワー(住友不動産) | ・超高層マンションを中心に展開し、高層階からの眺望が魅力。・外観や共用部分のデザインにもこだわっている。 |
ジオ(阪急阪神不動産) | ・関西圏を中心に展開しているが、首都圏にも多数建設されている・5~15階程度の中層、高層マンションが中心 |
クレヴィア(伊藤忠都市開発) | ・仕事や勉強などに誰でも利用できる共用スペースがある。・「間取りがない家」として可動収納により間取りを変更できる。 |
ブリリア(東京建物) | ・築年数を重ねても暮らしやすいように経年劣化に配慮している。・マンションが完成する前に建築現場の見学が可能。 |
人気が高いマンションブランドは、立地やデザイン、設備に工夫が施されており、他の物件との差別化が明確です。
価格が抑えられているマンションもあるため、富裕層だけでなく共働き世帯にも需要が高く、将来的に価値を保ちやすいといわれています。
徹底した施工管理で質にこだわっている
人気のマンションブランドは、設計から完成まで一貫して徹底した管理が行われているのが特徴です。
品質へのこだわりは、公的基準を上回る独自の厳しい基準を設けている点にも表れています。
さらに、周辺の環境にも配慮し、あらゆる生活シーンに対応できる住まいづくりを追求しているところもあります。
また、多くのブランドが長期間にわたって快適に暮らせるよう、価値の高い住まいを提供することを目指しています。
エコ設備や内装にこだわっている
マンションブランドは、基本的に品質や環境、オリジナリティ、そして安全面を考えながら住宅づくりを行っています。
最新のエコ設備を取り入れたり、低コストで環境に配慮していたりするところも少なくありません。
また、ブランドの格付けが高いマンションは、住まいのカラーや間取りを自分好みにカスタマイズすることが可能です。
住まいのオリジナリティを大切にしている方は、専門のインテリアコーディネーターからの提案も受けられるなど、こだわり抜いた住まいをつくり上げることができるでしょう。
自分に合ったマンションブランドの見つけ方
マンションを選ぶ際、自分に合ったブランドを見つけることが大切です。
ブランドマンションには、設計や品質、立地、設備など、各ブランドが大切にしている価値観が色濃く反映されています。
デベロッパーごとに特徴や理念が異なるため、格付けのランキングだけで決めないようにしましょう。
利用したい施設や設備がある
特定の施設や設備にこだわりがある方は、エコ設備や最新技術が導入されたブランドを選ぶのがおすすめです。
省エネ設計に配慮したマンションや、最先端のセキュリティシステムを導入したマンションを取り扱っているブランドは多数あります。
これらのブランドでは、住む人の快適さだけでなく、環境への配慮も大切にされています。
生活の質を高めると同時に地球にも優しい選択が可能です。
アフターサービスや保証内容で選ぶ
ブランドマンションを選ぶ際、アフターサービスや保証内容も重要なポイントです。
購入後にどのようなサポートが受けられるかを確認しておくとよいでしょう。
たとえば、住まいのメンテナンスや修繕が必要になった際に対応してくれるサービスや、管理サービスが整っているかなどを確認します。
アフターサービスの充実度は、長期間にわたって快適に暮らすために重要なポイントです。
ブランドの歴史と信頼性で選ぶ
マンション選びをする際、ブランドの歴史や信頼性を確認することも大切です。
大手ブランドは、長い年月をかけて高い品質を維持してきました。
積み重ねてきた実績により、多くのユーザーから信頼を得ているのです。
また、信頼性の高いブランドを選ぶことで、倒産するリスクが低く安心感につながります。
予算にあったブランドを選ぶ
マンションを選ぶ際には、ご自分の予算に合ったブランドを選ぶことが大切です。
ブランドによってマンションの価格が大きく異なるため、まずは自分の予算をしっかりと把握しましょう。
その上で、無理のない範囲で購入できるマンションを探すこともポイントになります。
マンションをブランドで選んだ場合のメリットとデメリット
マンションをブランドで選んだ場合、メリットだけでなくデメリットも発生することがあります。メリットとデメリットをそれぞれ詳しく解説していきます。
メリット
マンションをブランドで選んだ場合のメリットについて詳しく見ていきましょう。
資産価値を維持しやすい
人気の高いブランドマンションは価値を維持しやすいのが特徴です。
なぜなら、こうしたマンションは買い手や借り手が見つかりやすいため、資産価値が低くなりにくいからです。
将来的にマンションの売却や投資を検討している場合、資産価値の高いものを選ぶのもよいでしょう。
デザイン性や設備の質が高い
ブランドマンションは、デザイン性や設備の質が高く、住む人々に豊かな生活を提供しています。
外観は洗練されたデザインで、周囲と調和しながらも上品な印象を受けることでしょう。
ブランドマンションのなかには、室内がまるで高級ホテルのような内装が施され、心地よい空間で生活できるところもあります。
また、住み心地をさらに向上させるため、グレードに応じて床暖房や浴室乾燥機、浄水器などが完備されているため日常生活がより便利で快適になります。
さらに、ブランドマンションは共用施設も充実しており、ゲストルームや会議室、プールなどがあるところも魅力です。
これらの施設は日々の生活をより豊かにし、ゲストを迎える際にも活用できます。
流動性が高く将来売却しやすい
不動産を売却する場合、買い手が見つかるまで売却を進められません。
そのため、一般的には不動産市場は流動性が低いといわれています。
しかし、ブランドマンションは知名度やステータス性から、多くの人々に人気があります。
通常の物件よりも買い手が見つかりやすく、短期間での売却が可能です。
デメリット
一方で、マンションをブランドで選ぶデメリットもあります。
購入費用が高額になりやすい
新築ブランドマンションは、一般的なマンションに比べて販売価格が高い傾向にあります。
5,000万円から1億円程度の価格帯が相場ですが、立地によっては中古マンションでも1億円を超えることもあるようです。
そのため、ある程度はまとまった購入資金を用意することになります。
管理費などの維持費が高くなりやすい
ブランドマンションには、キッズスペースやジムなど、住民が自由に利用できる豪華な共有施設が整っています。
これらの施設は魅力的ですが、実際に利用する住民は限られています。
共有施設の維持費は、住民全員で負担する仕組みになっており、使わない施設でも維持費を支払い続けなければなりません。
このため、施設の利用頻度に関係なく、高額な維持費がかかる点を理解しておくことが大切です。
タワー型だと不便に感じることもある
タワー型マンションの高層階に住むと、いくつか不便を感じることがあります。
たとえば、エレベーターの台数が少ないと、ピーク時に混雑して長い時間待つことになるかもしれません。
また、高層階のベランダでは洗濯物を干せないため、日々の洗濯が手間に感じることもあります。
さらに、地震が起きた際にエレベーターが止まってしまうと、下まで階段で降りていくことになります。
マンションのブランドの格付けを参考にしながら、メリットやデメリットを考慮して選ぶとよいでしょう。

一心エステート株式会社代表取締役 不動産コンサルタント
【保有資格】宅地建物取引士/賃貸不動産経営管理士/損害保険募集人資格/管理業務主任者/2級ファイナンシャル・プランニング技能士/住宅金融普及協会住宅ローンアドバイザー/相続診断士
1983年福井県生まれ。金沢大学工学部を卒業後、大手コンサルティング会社で新規事業立ち上げや不動産会社のコンサルティング業務に4年間従事。その後、リストグループで不動産仲介営業・営業管理職・支店長を経て、一心エステート株式会社を創業。創業当初から金融機関・不動産会社へのコンサルティングを行い、東京都心を中心に不動産仲介実績を積み上げている。2023年に著書「住んでよし、売ってよし、貸してよし。高級マンション超活用術: 不動産は「リセール指数」で買いなさい」を出版。