戸建て住宅を売りに出したものの、なかなか買い手が見つからず不安を感じている方は少なくありません。
そこで本記事では、一戸建てが売れない理由や一戸建ての売却が難しいと言われる理由について解説します。
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一戸建ての売却が難しいと言われる理由
まずは、一戸建ての売却が難しいと言われる理由を3つ解説します。
理由①:資産価値の減少スピードが速いから
一戸建ての売却が難しいと言われる理由の1つ目は、資産価値の減少スピードが速いからです。
一般的に、マンションは資産価値が減るスピードが緩やかです。
例えば、築年数が10〜15年ほどのマンションは資産価値が安定しています。
一方、一戸建ての資産価値は築10年までに大きく減少します。
そして、メンテナンスやリフォームの必要性が高まる築10年以降も、一戸建ての資産価値の減少は止まることがありません。
同じ築年数でも、一戸建てはマンションよりも資産価値の減りが速いことから、売却が難しいと言われています。
理由②:維持・管理に手間がかかるから
一戸建ての売却が難しいと言われる理由の2つ目は、維持・管理に手間がかかるからです。
これは、マンションよりも一戸建てのほうが、メンテナンスや修繕にかかる費用が予測しづらいことが影響しています。
例えば、マンションは管理費あるいは修繕積立金などがあらかじめ徴収されるので、購入後の維持管理にかかる費用の想定が比較的簡単です。
さらに、共用部については維持管理のために自らが業者とやり取りする必要はありません。
しかし、一戸建ての場合はメンテナンスが必要かどうかの判断から業者とのやり取りまで、すべて自分で対応しなければなりません。
そのため、マンションよりも維持管理に手間がかかるのです。
理由③:都市部ではマンションのほうが需要が高いから
一戸建ての売却が難しいと言われる理由の3つ目は、都市部ではマンションのほうが需要が高いからです。
例えば、マンションは商業施設や駅周辺に立地していることが多く、利便性が高いため都市部では好まれる傾向があります。
一方、一戸建ては地方に多い傾向があり、マンションと比較すると利便性が低いのが現状です。
そのため、とくに都市部では一戸建ての需要が低く、売却が困難だと言われています。
一戸建てが売れない理由
続いて、一戸建てが売れない理由を7つ解説します。
理由①:相場よりも売り出し価格が高いから
一戸建てが売れない理由の1つ目は、相場よりも売り出し価格が高いからです。
一戸建ての購入を検討している人は、相場を把握していることが多い傾向にあります。
そのため、相場よりも売り出し価格が高いと、「この物件は高いからやめよう」と候補から外してしまいます。
結果、なかなか一戸建ては売れないでしょう。
理由②:築年数が古いから
一戸建てが売れない理由の2つ目は、築年数が古いからです。
築年数が古いと、修理やメンテナンスに大きな費用がかかることを懸念して購入を避けられるケースがあります。
とくに、一戸建てはマンションとは異なり、もともとメンテナンスが必要な箇所が多いです。
例えば、水回りだけではなく、屋根や外壁、庭などのメンテナンスもしなければなりません。
そのため、経年劣化が進んでいそうな築年数が古い一戸建ては売れない可能性があります。
理由③:周辺環境の利便性が悪いから
一戸建てが売れない理由の3つ目は、周辺環境の利便性が悪いからです。
以下の施設が周辺にない場合、利便性が低いと判断されて購入を避けられる可能性があります。
- 病院
- 薬局
- 学校、保育園
- スーパーマーケット
- コンビニエンスストア
- 公園 など
さらに、最寄駅からの近さも判断材料になることがあります。
いずれにしても、周辺環境が整っていないと一戸建ては売れないかもしれません。
理由④:手入れされておらず状態が悪いから
一戸建てが売れない理由の4つ目は、手入れされておらず状態が悪いからです。
例えば、大きな傷があったり、雨漏りが発生したりしている物件は、ほかの条件が良くても選択肢から外される可能性があります。
さらに、手入れされておらず状態の悪い一戸建ては築年数以上に古く見えることがあり、敬遠されるケースもあります。
ほかの条件が良いからといって、適切な手入れを怠るのは危険です。
理由⑤:物件の間取りが適切でないから
一戸建てが売れない理由の5つ目は、物件の間取りが適切でないからです。
例えば、夫婦2人で住むのか、家族5人で住むのか、ペットはいるのかいないのかなど、人によって希望する間取りは異なります。
ほかの条件をクリアしていても、物件の間取りが適切でなければ快適に住むのは難しいでしょう。
そのため、間取りが適切でないときは一戸建てが売れない可能性があります。
理由⑥:物件の需要が少ないエリアだから
一戸建てが売れない理由の6つ目は、物件の需要が少ないエリアだからです。
物件自体の良し悪しにかかわらず、需要が少ないエリアは一戸建てが売れにくい傾向があります。
例えば、以下のエリアは物件の需要が少ないです。
- 工場などが多くて騒音や煙などがある
- 治安が悪い
- 日当たりが悪い
- 通信に必要な電波が悪い など
「暮らしにくそう」「不便そう」だと感じるエリアは、物件の需要が少なく売れづらいと言えます。
理由⑦:仲介を依頼している不動産会社の対応が悪いから
一戸建てが売れない理由の7つ目は、仲介を依頼している不動産会社の対応が悪いからです。
例えば、以下のケースではなかなか一戸建てが売れない可能性があります。
- 不動産会社の宣伝が不十分である
- 不動産会社が戦略もなく販売を行っている
- 不動産会社がわざと物件情報を公開していない(囲い込み)
一戸建ての条件がいくら良くても、仲介を依頼している不動産会社の対応が悪いとスムーズに売却できないかもしれません。
一戸建てが売れないときの対処法
続いて、一戸建てが売れないときの対処法を5つ解説します。
対処法①:別の仲介業者に相談する
一戸建てが売れないときの対処法の1つ目は、別の仲介業者に相談することです。
例えば、一戸建てに強い仲介業者に相談するとよいでしょう。
仲介業者には、得意不得意があります。
一戸建てを得意としている仲介業者に相談することで、よりスムーズに売却できる可能性があります。
対処法②:売り出し価格を見直す
一戸建てが売れないときの対処法の2つ目は、売り出し価格を見直すことです。
そもそも、相場より高い物件は売れにくい傾向があります。
一戸建てがなかなか売れないときは、価格を低くすることも考えましょう。
売り出し価格の設定に迷う場合は、専門家への相談も検討してください。
対処法③:売却時期を見直す
一戸建てが売れないときの対処法の3つ目は、売却時期を見直すことです。
一戸建てが売れやすい時期は、転勤あるいは進学などで住み替えが増加する2〜3月だと言われており、5〜6月は閑散期に入ります。
閑散期は、物件の条件にかかわらず売れにくい傾向があります。
もし物件が売れにくいタイミングであれば、時期を見直すことで一戸建てを速やかに売却できるかもしれません。
対処法④:ハウスクリーニング/ホームステージングを行う
一戸建てが売れないときの対処法の4つ目は、ハウスクリーニング/ホームステージングを行うことです。
ハウスクリーニング | 清掃のプロが専用の洗剤や器具などを用いて清掃を行うこと |
ホームステージング | 家具や照明、小物などを設置して室内を魅力的に演出すること |
例えば、物件自体がボロボロだったり、汚れていたりすると、いくら条件が良くても売れる可能性は低いです。
そこで、ハウスクリーニングとホームステージングを行います。
いずれも費用はかかりますが、物件自体の魅力が増すので買い手が見つかりやすくなります。
一戸建てがなかなか売却できない場合、ハウスクリーニングやホームステージングも検討しましょう。
対処法⑤:賃貸に出す
一戸建てが売れないときの対処法の5つ目は、賃貸に出すことです。
とくに、すぐに現金化しなくても問題ないのであれば有効な方法です。
相場を確認して手頃な家賃を設定できれば、ファミリー層が入居して使ってくれる可能性があります。
さらに、賃貸なので、家賃収入を得られるメリットもあります。
売却を急いでいないのであれば、賃貸で活用する方法も検討しましょう。
まとめ:売れない一戸建ての売却を成功させよう
今回は、一戸建てが売れない理由や一戸建ての売却が難しいと言われる理由について解説しました。
一戸建ての売却を検討している方は、本記事を参考にして、ぜひ一戸建ての売却を成功させてみてください。